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細胞の数は体重60キロの人で60兆個もあります。
キロ当たり約1兆個の計算で、生まれたばかりの赤ちゃんでも3兆個の細胞を持っています。
もっと凄いことは、この細胞一個一個に、例外を除いてすべて同じ遺伝子が組み込まれていることです。
細胞の仕組みは、一つの細胞の中心には核があって核膜で覆われており、その核の中に遺伝子があります。
元を正せばこのたった一個の細胞(受精卵)からスタートして、今のあなたがあるのです。
一個の受精卵が二個に、二個が四個に、四個が八個に、八個が十六個に・・・と細胞が次々と分裂を繰り返し、途中からは、「おまえは手になれ」「おまえは足になれ」「俺は脳に行く」「俺は肝臓になる」と、それぞれ手分けして母親の体内でどんどん分裂を続けて、十月十日で出産、細胞数約3兆個の赤ちゃんの姿になってこの世に誕生する、というわけです。
人の細胞一個の核に含まれている遺伝子の基本情報量は30億の化学の文字で書かれており、これをもし本にすると、千ページの本で千冊分になる。そして私たちはこのDNAに書き込まれた膨大な情報によって生きているのです。
これだけの膨大な情報を持った遺伝子が、60兆個の細胞一つ一つにまったく同じ情報として組み込まれているということは、体のどこの細胞の一片を取ってきても、そこから人間一人を立派に誕生させる事が出来る可能性を持っているということです。
しかし、ここで一つの大きな疑問が生じてきます。どの細胞も人間一人の生命活動に必要な全情報をもっているとしたら、爪の細胞は爪しかならず、髪の毛の細胞は髪の毛の役割しか果たしていないのはどうしてなのか?ということです。
髪の毛の細胞が急に「心臓の仕事がしたい」、心臓の細胞が「俺は今日から爪の仕事をする」などと言い出すことはないのか。
各細胞が持つ情報は全て同じなのですから、それは潜在能力的には可能なことなのです。
しかし現実にはそういうことは起きていません。
それは爪の細胞の遺伝子は爪になることはOK、つまり遺伝子をオン(ON)にしているが、それ以外は一切ダメ、つまりオフ(OFF)にしていると考えられるからです。
受精卵から分裂して体を作っていく過程で、細胞間で何らかのそういった取り決め、役割分担みたいなものが行われ、以後は各細胞がそれをきちんと守っていると考えられます。
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